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びわの力

古来より様々な治療に用いられてきた枇杷

ビワの木は、その枝・葉・根・茎・種の全てが体に作用し、すぐれた効能をもたらすとされ、ビワ療法は広く庶民に利用されるようになりました。
日本には仏教伝来と共に伝わったと言われており、寺の境内にビワの木が植えられているのはそのことによるものです。ビワ療法は歴史が長く、広く庶民に親しまれた民間療法となり活用方法は、服用してよし、患部に貼ってよしといろいろです。

昔から民間療法で利用されてきたビワの木

ビワ療法の正確な起源ははっきりしませんが、古来より伝えられる教典には、ビワの木を「大薬王樹」、ビワの葉は「無憂扇」と呼ばれその薬効のすばらしさが記されています。 また、後世にはビワの種は天与の恵として重宝され「天神さま」と呼ばれ、今もこの言葉は各地に残っています。

びわ療法は今も民間療法として使われております。ここでびわ療法のいくつかをご紹介します。

びわ葉温灸療法
びわ葉を患部に当て、びわ葉の上からもぐさでお灸をします。もぐさの熱がびわ葉の薬効成分を効率よく皮膚から体内へ浸透させていきます。びわ葉の処方の中で最も効能が高いとされている療法です。
枇杷葉湯
京都・江戸では枇杷葉湯が暑気払いとして飲まれていました。喉の渇きを癒すものとして枇杷葉湯売りが箱を担ぎ、売り歩く姿が夏の風物詩でもありました。
びわ風呂
適当に切ったびわ葉を布袋に入れて湯船に落とします。湿布などの慢性的な皮膚病に効き、足湯や腰湯に使用します。

3000年以上も前から薬効が知られるびわの伝来と効用

中国南部原産のバラ科の常緑樹。日本へは奈良時代に伝わってきました。薬として珍重され、各国の古い文献にもその効用について書かれています。特にびわの葉の効用が広く活用されていますが、花や果実、根や種子にも体のさまざまな症状を和らげる働きがあります。

びわの伝来と産地

びわは、東南アジアの亜熱帯から温帯南部にかけて、約10種類が分布しています。古代に中国から日本に伝わったほか、インドに広がり、さまざまな療法に使用されました。また、中国の移民によってハワイに持ち込まれ、日本からはイスラエルやブラジルに広まっていったと言われています。

日本ではもともとの原種のほか、品種改良をした「茂木」「田中」などが果樹として栽培されています。主な産地は房総半島から九州南部の太平洋の温暖な地域。高知県でも室戸市や須崎市での栽培が盛んで、特産品の一つになっています。

薬として扱われてきたびわの効用

びわは3000年以上前から薬効が知られ、日本、中国、インドなどで薬として扱われてきました。インドでは、経典「大般浧槃経」の中で釈迦が「大薬王樹」(=びわ)ですべての病気が治ると説いてます。また、中国では16世紀の漢方書「本草網目」で、日本では平安時代の「延喜式」に療法や薬効が記されています。中でも中国では東洋医学書の「中薬大辞典」に薬として記載されています。古くから民間療法でもさまざまな症状に用いられ、家庭においては大切に扱われてきました。

びわの葉
肺を清め、胃を和ませる。肺熱による痰咳、胃熱による嘔吐を治す。「中薬大辞典」より

葉を洗って刻み、乾燥させ、お茶として飲む。痰の少ない乾いた咳や、糖尿病の口の渇き、暑気あたり、弱った胃の回復などによいとされ、浮腫や利尿にも用いられています。また、黒くなった晩秋の頃の葉は、リンパの腫れや筋肉痛などに直接貼るとよいといわれ、葉を煮出した液が湿疹やあせも、アトピーによいといわれています。

果実
肺熱による咳、吐血、鼻血、嘔吐を治す。また、小児のひきつけと発熱を治す。「中薬大辞典」より

中国では薬として用いられたようですが、日本ではあまり薬としての利用はなかったようです。ホワイトリカーを用いて果実酒を作ると、ビタミンやクエン酸を含み、疲労回復や健康増進によいといわれています。


長期の咳、関節の疼痛を治す。「中薬大辞典」より

核(種子)
杏の種子「杏仁」に薬効があることが知られ、古くから咳止めの「杏仁水」が作られていました。戦時中は中国から杏の種が入手できず、びわの種で代用されてきました。

びわの力の秘密は、豊富な成分とその働きにあります

びわはバラ科の植物で、杏・もも・りんご・ナシ・さくらなどと同じ仲間になります。今でも日本各地でびわの木を目にすることができますが、果実としての生産は少なく年間の出荷量は2170トン(2020年)で貴重な果実となっています。この貴重なびわ種には、人間が生きるために必要とされ、昔からごく当たり前にして口にしてきた栄養分が豊富にバランス良く含まれています。おもに、天然のミネラルとビタミンB群を中心とした各種のビタミンです。

現代人に不足しがちなミネラルとビタミン

近年、成人病や慢性病さらに心疾患の原因として、ビタミンやミネラルの欠乏が指摘されています。キレる子供の一因としてミネラル不足があげられていたり、ガンなどの治療でもビタミン投与が定着するなど、その重要性は周知の事実です。

ビタミンやミネラルは、糖質・脂質・タンパク質に並ぶ人間の身体に必要な5大栄養素とされています。体内でつくられるものではないため、本来ならば普段私達が口にする食品などから摂取するべきものです。しかし、現代の精製・加工された食品による食生活の変化や生活環境の乱れなどから、人々は慢性的なビタミンとミネラル不足にみまわれています。
ストレスはビタミンやミネラルの消費を増やし、運動不足・暴飲暴食・喫煙などがさらに拍車をかけ、慢性的な体調不良をかかえ、ほっておけばあらゆる病気の元になります。

1日に摂取する量はわずかながらも、必要不可欠なビタミンとミネラル。この2つの栄養素は、体内に吸収されると、お互いに協力しあうことで初めて完全な作用と効果を発揮します。必要だからといって闇雲に摂取すれば良いというものでもなく、少しの量でもバランス良く取り入れることが重要なポイントです。びわ種は、含有成分であるビタミンとミネラルのバランスを考えると効果的な食材になります。

ミネラルは人体の潤滑油

主に人体の60%〜70%の水分に溶け込んでいて、酵素と一緒になって体内の酸化や還元反応をささえたり、また酵素の正常な作用を促す潤滑油のような役目を担っています。各成分がそれぞれ適材適所で活躍し、生きるための機能を円滑に維持しています。

栄養たっぷりのびわの果実と葉について

日本食品標準成分表によると、ビワの可食部は67%。ほかの果実では、伊予柑、八朔が60%、スイカ60%、みかん75%、バナナ62%。これから考えるとバナナより食べるところが多い果実です。ビワ1キログラムを果肉と皮と種に分けると、果肉680g、皮170g、種150gという結果も出ています。ビワの種は果実重量の15%しかありません。以外とビワの種は少ないということになります。

びわの実の栄養成分(可食部100g当たりの数値)

ビワには、糖質(炭水化物−食物繊維)が多く含まれています。またミネラル分もカリウム、マグネシウムなども含み、更にビタミンとしてビタミンA、B1、B2、C、ナイアシン、有機酸としてクエン酸、りんご酸が含まれています。特に、カロチンの含有量が果物の中でも多いほうです。

成分名 成分名
廃棄率 30.0% ビタミンA
カロテン
810mcg
エネルギー 40kcal ビタミンA
レチノール当量
140mcg
水分 88.6g ビタミンE 0.2mg
たんぱく質 0.3g ビタミンB1 0.02mg
脂質 0.1g ビタミンB2 0.03mg
炭水化物 10.6g ナイアシン 0.2mg
灰分 0.4g ビタミンB6 0.06mg
ナトリウム 1mg 葉酸 9mg
カリウム 160mg パントテン酸 0.22mg
カルシウム 13mg ビタミンC 5mg
マグネシウム 14mg 水溶性食物繊維 0.4g
リン 9mg 不溶性食物繊維 1.2g
0.1mg 0.04mg
亜鉛 0.2mg マンガン 0.27mg

びわの葉について

びわ葉とは、バラ科のびわ (Eriobotrya japonica Lindl)の葉をいいます。葉の形が楽器の琵琶に似ていることから、枇杷と呼ばれるようになったとされています。びわ葉が薬草として始めて記載されたのは、「名医別録」の中品です。名医別録は、成立年代がはっきりしませんが、紀元3,4世紀と推定され、著者も不詳です。

本草綱目の著者李時珍は、「胃を和し、気を下し、熱を清し、熱毒を解し、脚気を養ずる」と述べているとしています。最近の中薬辞典などでは、その薬効を、清肺化痰、降気和胃としています。臨床応用としては、肺の感染症による熱と咳を鎮め、喀血や衄血(鼻血)を治し、嘔吐や吃逆(しゃっくり)を抑え、また夏場の食欲不振を解消するとされています。 本邦で用いられている医療用漢方製剤の中でびわ葉が含まれているのは、辛夷清肺湯があります。その外医宗金鑑にある枇把清肺飲、本邦で作られた枇把葉飲などにも、びわ葉が含まれています。

びわ葉に含まれる成分

びわ葉に含まれる成分には、トリテルペノイド(ursolic acid,oleanolic acid)、ビタミンB1、タンニンなどがあります。

びわ葉成分
精油、サポニン、ブドウ糖、クエン酸、タンニン糖質、エムルシン などです。

精油成分
ネロリドール、ファルネソール、ピネリン、リナロール、ゲラニオール、トリテルペン類としてマスリニック酸、ウルソール酸、オレアニン酸が含まれています。

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